西京の森どうぶつ病院(山口県山口市)
エキゾチックアニマルのご来院方法について
エキゾチックアニマルは慣れない環境(音やにおい、振動)でストレスを感じやすい生き物です。
さらなる病気や怪我の悪化を防ぐためにも、できるだけストレスの少ない方法でご来院されることをおすすめいたします。
また、当院では、犬・猫およびエキゾチックアニマルの診察をしており、エキゾチックアニマルの待合室・診察室は犬と同じスペースを利用しております。見知らぬ犬が近くにいる時間をできるだけ短くできるよう、お車や診察室内でお待ちいただくことをご案内する場合があります。お車での待機などのご希望がある場合は、スタッフまでお声がけください。
ご来院の前に...
少しでもストレスを少なくするため、以下の点にご注意ください。
①日頃から入り慣れたキャリーを用意する
②逃走できないように来院する
※特に両生類・爬虫類は逃走しやすいため注意。出入り口などを開けてしまうようなら、ガムテープなどを利用しましょう。
③できるだけ小さなキャリーで来院する(触診や検査の際に捕まえやすいように)
※難しい場合は、いつものケージごとでも構いません
④キャリー内に隠れる場所を用意する
⑤暑さ対策・寒さ対策に注意する
※カイロを使用する場合は、密閉すると、息が苦しくなるため注意が必要です。通気性の良いキャリーを選びましょう。
⑥車内でも、振動やエンジンなどの騒音、エアコンの風に注意する
★キャリーや寝袋などを常に飼育環境に入れて自由に出入りできるようにし、キャリー内でおやつやおもちゃを与えることで、普段からキャリーに入ることに慣らしておきましょう。★
小型哺乳類
・移動の際は、キャリーを毛布やタオルで覆い、振動を少なくする
・キャリー内に、いつも使っているタオルや寝袋、牧草、床材など、慣れたにおいのついたものをいれてあげる。たくさんの方が落ち着きやすくなります。
・暑さ対策、寒さ対策
夏:熱くならないように保冷剤をタオルでくるみ、いたずらしない場所に設置する
冬:使い捨てカイロをキャリーの外側に設置する(密閉すると息が苦しくなるため換気に注意)
・飲水ボトルは付けれたらつける。野菜や、いつも食べているフードをいれても◎
爬虫類
・逃走できないように注意。
キャリーなどのふたを開けてしまったり、隙間から脱走しそうならガムテープなどで対策を。
・ペットシーツやキッチンペーパーをしいて、糞尿で汚れないようにしたり、滑ってしまわないように対策を。
半水棲ガメ:いつもの飼育水を浅め(顔が出る深さ)にいれてあげてください。
※水が多すぎると溺れてしまうことがあります。
両生類
・逃走できないように注意。
キャリーなどのふたを開けてしまったり、隙間から脱走しそうならガムテープなどで対策を。
・温度変化に注意
できるだけ温度変化を防ぐため、保冷剤や保温容器(発泡スチロールなど)を活用しましょう。
※両生類の多くは暑さを嫌うため、保温しすぎないように注意
水性の両生類(カエル・イモリなど):ペーパータオルやハンドタオルをしめらせたものをプラケースなどのキャリーに入れ、湿度を保って来院してください。
完全水性の両生類(ウーパールーパーなど):いつもの飼育水をプラケースなどのキャリーにいれて来院してください。
※意識がない・ぐったりしている動物は水に沈ませないように注意
鳥(小型インコ)
・小型のキャリーで、止まり木をいれてご来院ください
止まり木に止まれないほど弱っている場合は、タオルをしいてあげてください。
・異常な便や尿がみられる場合は、キャリーの床にラップを敷くか、何も敷かない状態で来院ください。
キッチンペーパーなど水分を吸収してしまうような素材のものでは、尿検査や便検査ができない場合もあります。
・保温に注意し、できるだけ外が見えないようにしてご来院ください。
・水はこぼれてしまうため、休憩中や、野菜などで水分補給を。
大型インコ
・犬猫用のハードキャリーを、タオルなどでカバーしてご来院ください。
・保温に注意し、できるだけ外が見えないようにしてご来院ください。
・水はこぼれてしまうため入れずに、休憩中や野菜などで水分補給を。
猛禽類(フクロウ)
・犬猫用のハードキャリーを、タオルなどでカバーしてご来院ください。
フクロウが羽を広げられない程度の幅がベストです。
爪がひっかかったり、羽を痛めることを防ぐため、キャリーの隙間や穴を段ボールなどでふさいでください。
・保温に注意し、できるだけ外が見えないようにしてご来院ください。